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【書評】人を操る禁断の文章術【要約】

はじめに

文章を書くことの目的とは…

ブログを書き始めてから「文章」に対する意識がより一層変わりました。

人に読んでもらうための書き方やSEOを意識した書き方など、様々なテクニックがあることも知りました。

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それでは、文章を書くことの目的は何でしょうか。

書いた文を読んでもらうことでしょうか。違います。

それはズバリ、今すぐ人を行動させることです。

これは本書に書いてあったフレーズですが、あらためて文章を書く目的というものを考えた時にとても合点がいきました。

今回は、有名なブロガーの方が推薦されていたメンタリストDaiGoさんの著書、人を操る禁断の文章術をレビューします。

人を操る文章のしくみ

世界最高の美女を想像して下さい

例えば「世界最高の美女を想像して下さい」という文章を見たとき、あなたは誰を想像するでしょうか。

有名な女優さんを思い浮かべるかもしれませんし、ハリウッドスターかもしれません。

しかし、この問いのほんとうの正解はどこかにあるわけではなく、読んだ本人の頭の中にしかありません

そしてこの浮かんだイメージは、ときに行動を引き起こす原動力となります。

「新車の発表会があります」という案内よりも、

「この車でどこへ行きたいですか?」「誰を乗せたいですか?」と伝え具体的なイメージを持ってもらった後に「試乗会があります」と案内するほうが、望んだ結果に繋がりやすいのです。

このように、文章を読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こすという流れが、人を操る文章のしくみです。

人を操る文章の3原則

  • あれこれ書かない
  • きれいに書かない
  • 自分で書かない

あれこれ書かない

人は、受け取った情報が足りないときは、想像や予測で自分にとって好ましい方向へ判断する習性があります。

つまり、読み手が都合のいいように想像できる隙や余白を残しておくことで、心が動かされやすくなります

詳しい情報を与えて十分に説明されているからといって、心が動かされるいい文章とは限らないということです。

相手にどう行動して欲しいかを考え、ワンメッセージ・ワンアウトカムの原則を意識して伝えたいことを一つに絞ることで、人は動きやすくなります。

あえて文章を短くすることで読み手の想像力を刺激し、伝わる文章ではなくしたくなる文章を書きましょう。

きれいに書かない

時候の挨拶や教科書的な文章はキレイですが、相手の心を動かすという意味では決定的な力が足りません。

感情を抑えた表面的な定型文では、読み手の感情も押さえつけてしまいます。

文法的に乱れていたり飾り気のない粗い文章でも、感情を込めることで相手の心が動きやすくなります

人は論理ではなく感情で動きます。

自分で書かない

文章の読み手は書き手が期待するほど文章に向かい合ってはくれません。

誰が読むかを考えて、情報を集めて文面を練っているか否か。この差は文章の仕上がりに大きな差を生み出します。

文章には必ずそれを読む人がいるのですが、その読み手の心を読むことが重要になってきます。

自分の書きたい文書を書くのではなく、相手が読みたい内容や言葉を選んで文章を書きましょう

ペンを持つとき、キーボードを打つときには、すでに相手の心を読み解き終えていることが望ましいです。

人を動かす7つのトリガー

  • 興味
  • ホンネとタテマエ
  • 悩み
  • ソン・トク
  • みんな一緒
  • 認められたい
  • あなただけの

読まれる文章には、読み手の欲求を満たすものがそこにある!という強い求心力が備わっているものである。読み手を観察し、その文章を読みたい!と思う内容をトリガーとして文中に埋め込んでいくことが、メンタリズム文章術の真骨頂です。

①興味

相手が関心を持っているものを「リーディング」という技術を用いて調べ、そこを起点に文章を展開しましょう。

相手のSNSなどをチェックすることも有効です。

②ホンネとタテマエ

本音と建前とは、理想と現実の間で揺れている感情(エネルギー)のことです。

相手の本音を汲み取って、行動したくなるキッカケを作ってあげましょう。

③悩み

悩みの9割はHARM(健康・美容、夢・キャリア、人間関係、お金)に集約されます。

そこに年齢を掛け合わせることで、人間の悩みを大別することができます。

悩みを見抜いて解決策に誘導してあげましょう。

④ソン・トク

人は得するよりも損する方を重く受け止めます。

セールで安く買って得するよりも、長い返金保証で損をしない方が購入に結びつきます。

また、正直にデメリットを伝えることで信頼を得ることができます。その場合は、ネガティブな情報を先に出し、ポジティブな情報で締めるようにしましょう。

⑤みんな一緒

読み手の世代や属するカテゴリーを観察し、先回りして刺さるフレーズを提示することでぐっと距離感を縮めてくれます。

みんながしていることは社会的証明となり正しく感じてしまうものです。

⑥認められたい

私たちは人から認められたいという承認欲求を心のなかに持っています。

相手を認める言い回しを入れて、承認欲求を満たしてあげることで行動につなげましょう。

⑦あなただけの

あなただけに…という条件設定に人は弱く、心が動かされてしまいます。数の限定よりも情報の限定の方が行動を起こしやすいです。

あとは5つのテクニックに従って書くだけ

このテクニックをテンプレートのように使えます
  • 書き出しはポジティブに
  • なんども繰り返す
  • 話しかけるように書く
  • 上げて、下げて、また上げる
  • 追伸をつける

特に最後の追伸については、あらゆる文章の中で最も人が読み、心に残る部分が追伸だと言われており、そこに行動させたい内容を盛り込むと有効だと思われます。

まとめ

文章とは、読まれるために書くものではない。行動させるために書くものだ。

本書より

文章を書く目的は色々あると思いますが、そのほとんどは最終的に読んだ人が行動を起こすためのものだと思います。

本書では、人に行動を起こすための3つの原則、7つのトリガー、5つのテクニックについて具体的事例を用いて詳しく解説しています。

若い方からビジネスマンまで、文章を書くすべての人に参考になると思います。

気になった方は、是非読んでみてください。

以上です。

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