はじめに

ブログを立ち上げて初めてSEOというフレーズを知りました。
Webで分かりやすく文章を伝えること、そしてSEOを理解し高めるためにどうすればよいかを知りたくて、いろんなブロガーが推奨しているこの本を読んでみることにしました。
最初は、この独特のタイトルと漫画的なイラストが気になっていましたが、読み出してみると一気に印象が変わります。
ページ数は多いですが、ストーリー仕立てで解説されているためスムーズに読みすすめることができます。
チャプターごとに要点のまとめがあるので、後で読み返す時にも便利です。
※逆に会話調での進行が苦手な方には少し読みにくいかもしれません。
今回は、個人でブログを立ち上げた際に知っておくと良いポイントに厳選してレビューしたいと思います。
沈黙のWebライティングとは
「須原の温泉旅館を舞台に、とある目的で旅館を訪れたWebマーケッター:ボーン片桐とパートナー:ヴェロニカが、Webを使った集客術を駆使して温泉宿の再生に協力することになるが、思わぬ邪魔が入って…」というストーリーで展開され、Webライティングに必要なトピックを旅館の若女将と弟の成長を通して「体験」することができます。
本の長さ:632ページ
出版社:エムディエヌコーポレーション
発売日:2016/11/1
SEOを意識したコンテンツ作成とは

SEOとは
SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジン適正化の略語で、SEOを高めるとGoogleなどの検索エンジンにおける検索結果を上位にすることができます。
検索結果が上位になると、作成したコンテンツへの集客効果を長期間維持することが可能となります。
SEOを高めるためにはどうすればよいか
検索エンジンは、利用してくれるユーザーの利便性を最優先に考えています。
つまり、ユーザーの利便性につながるコンテンツを上位に表示するようになっています。
検索するユーザーは「検索」がしたい訳ではなく、悩みや疑問への「答え」が欲しくて検索しています。
そのためユーザーが知りたいこと(検索意図)を先回りして、素早く、分かりやすく答えを用意してくれるコンテンツが評価されます。
ユーザーの検索意図を知るには
Google Adwordsのキーワードプランナーを利用したり、実際にGoogle検索をして上位のコンテンツを参照したりしながら検索キーワードの情報を集めます。
※最近では「らっこキーワード」というサイトも有名ですね。
商品を選んでもらうためのライティングとは
情報量が多いと、ユーザーは選択のパラドックス(選択肢が多すぎて逆に決められず、満足度が下がってしまう)に陥ってしまう可能性があります。
マーケティングを成功させるためにも、USPを伝えることが大切です。
USPとは
USP(Unique Selling Proposition)とは他にはない独自の強みという意味です。
USPを伝えるとは、紹介したい商品における他社商品との比較ポイントを伝えることです。
USPを決める時には、競合に真似されにくく、同じステージで闘わないことを軸に考えましょう。
USPが決まるとユーザーが選択しやすく、またサイトの方向性もブレなくなります。
分かりやすい文章とは
分かりやすい文章を書くためには以下の3つのポイントに沿って文章を展開しましょう。
①心理的負担が下がるくらい見やすく読みやすい
ユーザーに負担をかけずに読める工夫をしましょう。
見やすく読みやすい文章の具体例としては以下のポイントが挙げられます。
- 改行や行間、リズム感に配慮する
- 漢字とひらがなの含有率を調整する(俗に言うひらく文章にする)
- 「この」「あの」「その」という指示代名詞をあえて減らす
- 箇条書きを活用して要点を整理する
- 目次などを活用して情報をカテゴライズする
- 文章の長さを適切に調節する
- 感情表現を取り入れてユーザーの共感を誘発する
- 写真やイラストを挿入する
②論理的にわかりやすい
次に、ユーザーが慎重かつ冷静に理解する手助けをしてあげましょう。
「わかりやすい」とは相手と知識を分かち合えるくらいに理解することであり、わかりやすさを実現するために必要なものが論理です。
論理とは主張を相手に届けるための架け橋と考えましょう。
論理が飛躍しすぎたり破綻していると、うまく伝えることができません。
論理的な文章は主張、理由、根拠で構成されます。
論理的な文章を書く際には、自問自答を繰り返すセルフディスカッションと自分自身に反対意見をぶつけるセルフディベートが有効
③結論を先に述べる
Webに載せる文章は「結論」→「理由」の順を徹底しましょう。
読者は、自分の質問や悩みを解決するための答えを迅速かつ的確に知りたいと思っています。
先に結論を述べることで、最後まで読まれるようにユーザーを引き込みましょう。
論理的思考とSEOを結びつけるには
わかりやすい表現を用いる
わからない言葉や知識が出てこないようなコンテンツ構成が大切です。
どのようなユーザーをターゲットにするかで取り扱う情報をどの程度噛み砕くかを考えましょう。
情報の信頼性が大切
取り扱う情報が間違っていないことは大前提です。
説得ではなく納得を目指す
説得は相手を説き伏せること、納得は相手が自分の意志で他人の意見を理解することです。
効果的に要約する
長い論理を伝える時にはところどころで要約を入れると効果的です。
情報の鮮度も大切
まとめ

この本が出版されたのは2016年とWebの世界では少し前になりますが、書いてある内容は文章構成とSEO対策の「本質」に迫る内容であるため古さを感じませんでした。
SEOとは何か、論理と感情に響く文章とは何かを知りたい方にお薦めできると思いました。
以上です。